24年7月末に、ネパールから来日した、カンチャンさん(左)、サビナさん(中)、キランさん(右)

ネパールから来日した、カンチャンさん(左)、サビナさん(中)、キランさん(右)

ネパールから3名の海外職員を採用しました

こはぎ荘での交流
大原商店街の住民との交流

やまぶき荘では、3名のネパール人介護職員を採用致しました。3名とも家庭内で祖父母の介護経験や、日本語学校での日本語学習の経験があり、介護技能評価試験、介護日本語評価試験を合格しています。採用にあたり、オンライン面接を行い、本採用・7月に来日となりました。
今後はやまぶき荘の介護職員として働きながら、介護福祉士資格を取得し、日本で長く働き続けることを目指していくことになります。

海外職員の紹介

サハ キラン クマリ
SAH KIRAN KUMARI

出身:ネパール東部/シラハ
職歴:建設機械会社のマネジメント、英語教師、化粧店の開業
趣味:ネパール料理

私は小さい頃から、誰か困っている人をお世話するのが大好きです。介護の仕事をした時、おばあさんおじいさんからいつもありがとうを言って貰うことが本当に嬉しい気持ちになります。だからこの仕事を選びました。

日本の先輩のように、笑顔で利用者さんのサポートができるような介護士になりたいです。

パンデイ サビナ
PANDEY SABINA

出身:ネパール南部/ブトワル
職歴:病院の受付、ホテル業
趣味:旅行

私は家庭でおばあさんとおじいさんをお世話していました。おばあさんとおじいさんが好きなので、介護の仕事を選びました。

将来は介護福祉士の資格を取って、リーダーになりたいです。

パンデイ サビナ
PANDEY SABINA

出身:ネパール南部/ブトワル
職歴:病院の受付、ホテル業
趣味:旅行

私は家庭でおばあさんとおじいさんをお世話していました。おばあさんとおじいさんが好きなので、介護の仕事を選びました。

将来は介護福祉士の資格を取って、リーダーになりたいです。

パンタ カンチャン
PANTA KANCHAN

出身:ネパール北部/ダーディン
職歴:日本語学校受付
趣味:ダンス

私は人をお世話することが好きだから。この仕事を誇りに思っている。だから介護を選びました。

先輩のように、介護の仕事は何でも自分でできるようになりたい。お年寄りの人といっぱい話して、日本のことをいっぱい教えてもらいたいです。

インタビュー

Q:日本に行こうと思ったきっかけは?

キランさん:日本は世界中で一番安全な国だと思います。あとは挨拶や時間を守ることを大切にしている国だからです。
サビナさん:日本で働いていた知り合いから、日本は安全な国で、日本人は優しくて親切だと聞きました。
カンチャンさん:日本は本当に安全な国。そしてみんな優しい。とても綺麗な国なので、日本に行こうと思いました。

「日本は安全な国」というイメージが強いようです。3人は別々の地域・学校で日本語を学び、今回のオンライン面接で初顔合わせとなったそうです。

Q:ネパールから日本に来る人は多いですか?

キランさんサビナさん:いっぱいいます。東京・大阪・名古屋に行く人が多いです。ホテル、介護、農業などの業種が多いです。技能を身に付けてずっと日本に住みたいです。
カンチャンさん:ネパールから勉強するために来る人も多いです。私の友達は勉強のために2年前から千葉に住んでいます。

Q:日本・大東町の生活について

キランさん:初めてのネパールから日本に来て、日本の面白さ、ネパールを離れる寂しさ、両方あった。心配もあったけど、今は全然ない。
サビナさん:日本に行くのはワクワクしました。日本に来て、大原のだるま祭りなどにも参加した。日本の天気(気候)はネパールと同じです。
カンチャンさん:私は村に住んでいましたから、ここ(大東)は山があって、私の村に似ている。嬉しいです。道路があって便利です。
サビナさん:大東の大原で、3人同じ家に住んでいます。地域のみなさんともよく話します。野菜も貰います。
キランさん:毎日ご近所さんから野菜もらっています(笑)

Q:生活していて困りごとはありますか?

サビナさんキランさん:日本語が難しかったり、あと食べ物が違ったりすることがある。でも、大丈夫です。ご近所さんや会社がサポートしてくれます。納豆も食べられます(笑)ネパールにも納豆はあります。
カンチャンさん:仕事でも利用者さんの言葉をもっとわかるようになりたいです。日本語はもっと勉強したいですね。



Q:ベジタリアン(菜食主義)の食生活について

ネパールではヒンドゥー教の信仰に基づいたベジタリアン(菜食主義)の食習慣が広く根付いており、野菜・豆・芋・ナッツ・フルーツなどを主に食します。ネパールのレストランではベジタリアン/ノンベジタリアンでメニューが分かれていることが多いです。牛肉は基本食べませんが、その他の肉、魚、卵、乳製品などは人によって食べる/食べないが分かれるそうです。それら動物性食品全て食べない主義はヴィーガン(完全菜食主義)と呼ばれます。

カンチャンさん:私は鶏肉と卵を食べますが、2人はそれらを食べません。
キランさん:野菜や豆、果物など、畑のものは全部食べます。でも動物のものは全部ダメ。でも牛乳とヨーグルトは大丈夫。特に牛は神様と同じという考えがあります。魚や寿司もダメ。野菜の天ぷらは大丈夫で、私も天ぷらを作ります。おいしいです。

Q:ネパールのことを教えてください

サビナさん:大きな山・川、あとはお寺がたくさんあります。
キランさん:山だとエベレストが有名です。あとはお祭りや伝統行事がいっぱいあります。ネパールは大きな山や川に囲まれた綺麗な国です。
サビナさん:「ダサイン祭」が一番有名です。
カンチャンさん:ダサイン祭では、頭(額)に赤い色(塗料やお米を着色したもの)を目上の人から塗ってもらいます。男女どちらも塗りますが、女性の既婚者は前髪に重なるように塗ります。あとは目上の人からお金をもらいます。日本のお年玉のようなものです。

Q:ネパール語をいくつか教えてください

カンチャンさん:「ナマステ」は「こんにちは」「おはよう」「こんばんは」の全部の挨拶です。
サビナさん:ありがとうは「ダンネバ」。いただきますは「カナスルガロン」です。
カンチャンさん:ごちそうさまは「カナミトゥバヨ」です。

大原地区敬老会に参加しました

2024年9月8日に大原市民センター行われた大原地区敬老会にて、3名によるダンスの披露、ネパール国歌斉唱、そして一人ずつスピーチを行いました。
この日の為に練習・準備をしてきたそうで、本番では異国情緒と情熱あふれるパフォーマンスで、会場が大いに盛り上がりました。

近年日本国内での介護人材採用が年々難しくなっている状況の中での海外職員採用となりました。3名とも明るくやる気に満ち溢れており、職員だけでなく地域の方々とも、そのような積極的な交流、新しい文化交流によって、良い相互作用が生まれています。介護だけでなく、日本とネパールの文化交流の架け橋として、大いなる活躍を期待しております。